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まんげつのよるまでまちなさい

まんげつのよるまでまちなさい
 「まんげつのよるまでまちなさい」
  マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
  ガース・ウイリアムズ え
  まつおか・きょうこ やく
 
大きな栗の木の根方で、あらいぐまのぼうやがお母さんといっしょに暮らしていました。ある時、ぼうやは「よるをみたい」とお母さんに言いました。ところが暗い夜の危険を知っているお母さんは「まんげつになるまでまちなさい」と、すぐには許してくれませんでした。
新月から半月へ、そして満月になるまでの間、ぼうやは夜の世界に思いをめぐらします。ぼうやがお母さんに夜の世界について質問すると、お母さんはていねいに答えてくれます。でも、最後はいつも「まだよ。まんげつになるまでまちなさい」でした。お母さんが歌ってくれるお月さまのうたを聞いて、ぼうやは、ますます「よる」への思いがつのります。
そしてある日、ついにぼうやは我慢しきれなくなり、「ぼく、これからもりへ よるをみにいくからね」と宣言した時が、満月の夜でした。からだも大きくなったぼうやは、お母さんに「さあ、いっといで!」と見送られ、勇んで夜の森へ出かけます。
子どもの成長を見極めながら「待つ」ということを教えてくれる絵本です。最後のカラーページでは、少し成長したぼうやと森の仲間たちが、満月が輝く森のなかで楽しそうに遊んでいるシーンが見られます。秋の夜、親子で静かに読んで、語り合いたい1冊です。

浜松市立南陽図書館 杉本 賢さん

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