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アマガエルとくらす

「アマガエルとくらす」
山内 祥子・文
片山 健・絵
福音館書店
私は自称“カエラー”です。この時期は文庫の本棚・玄関・庭・・・と蛙グッズに囲まれています。「カエルタイムス」創刊号からの愛読者で、卵から育てたこともあります。
そんな私の蛙の季節のおすすめ絵本です。
14年も蛙といっしょに生活した作者とその家族の物語(観察記録ではなく)で「アマガエルを飼う」ではなくて、「アマガエルとくらす」そのものです。
見えなくなってしまった蛙を「目のかわりくらいいくらでもしてあげるからがんばるんだよ」と励ますところなど、もう家族の一員です。心が通じ合っている様子が伝わってきます。
絵の片山さん自身も蛙飼育体験豊富とのことで、蛙が本当に蛙らしいです。
実体験が一番いいのですが、なかなかできないこともあります。
「たくさんのふしぎ」がハードカバーになって出たこの絵本で、小動物との暮らしを疑似体験してみてください。
蛙が苦手だった子も、かわいく思えてくることを期待しています。
文/村上節子さん