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アンガスとあひる

アンガスとあひる  「アンガスとあひる」
 マージョリー・フラック 作・画
 瀬田 貞二 訳


犬を飼ったことのある人なら、この絵本がきっと好きになります。飼ったことない人でも、“たぶん実際犬はこう考えている”といったことを知ることができるので、犬好きになるかもしれません!
絵もお話もリアルに描かれているので、誇張するよりも犬の可愛さがとてもよく伝わってくる作品です。
また犬を飼いたいと思わせてくれました。

主人公は毛むくじゃらのスコッチテリア「アンガス」。まだ子犬で、人間の子どもみたいにいろんなことを知りたがります。この世に生まれて間もない頃は、きっと世界が新鮮で、すべてのことをキラキラした目で見ているんでしょうね。
そんなアンガスですから、家の外の世界が気になって仕方がありません。あるときついに、ちょっとした冒険をする機会を得ます。

2羽のアヒルと出会い、最初面食らって吠えてしまいますが、逃げ出したアヒルについていきます。そして、“こいつら何してんだろ?”としばらく観察。
アヒルが水を飲んでいると、自分もやってみたくって、しびれをきらして、また吠えてしまうところがとても犬っぽくてうちのケンを思い出し、なんか懐かしい。

といっても、私の飼っていた犬のケンは死んでしまったわけではなく、実家の両親のもとでぴんぴんしています。こちらは少し元気すぎるミニチュアダックスですが、もう人間でいうと5、60才のおじちゃんで、食べ物以外あまり興味を示しません。あるとき人間の食べ物の味を知ってから(冷ましていた御節料理を半分以上平らげた経験あり!)、どのようにつまみ食いするかが生き甲斐になってしまったのかもしれませんが・・・。

気を取り直してアンガスですが、この絵本はどうやら4部作か5部作あるみたいです。アンガスも成長していきますが、前作中で出会う個性豊かな友達のスピンオフ・ストーリーもあり、意外と楽しめます。
そして全作品に共通して、最後に必ず心温まるオチがつきます。そのオチがまたかわいらしいことこの上ないです。
動物のもつ愛情はストレートで、思わず読後、顔がほころんでしまいます。
絵もお話のテンポも素敵なので、私は是非手に入れたい絵本だと思いました。

 

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