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きこりとおおかみ
「きこりとおおかみ」
山口智子 再話
堀内誠一 画
福音館書店
これは、フランスの民話です。ある冬の夕暮れ、森のはずれの小さな家の中で、きこりとおかみさんがスープを作っていました。そこへ、おなかをすかせたおおかみが家に入りこみます。きこりとおかみさん、それに出来たてのスープのどれからいただこうかと迷っていたおおかみは、おかみさんにあつあつのスープをかけられ、やけどをおって森の奥へ逃げていきました。
その1年後、森で仕事をしているきこりのもとへ、やけどで頭のはげたおおかみが仲間を従えてやってきました。さあ、たいへん!きこりはとっさに木の枝にとびついて上へ上へと登っていきました。おおかみはその木の下に集まって、きこりが降りてくるのを待っています。3時間、4時間、5時間・・・・・・しびれをきらしたおおかみたちは、頭のはげたおおかみの肩の上に1ぴき乗り、その肩の上にもう1ぴきが乗り、その肩の上にもう1ぴきが乗り・・・とどんどん高くなり、今にもきこりに届きそうです。そのとき、きこりの頭に浮かんだ名案とは?果たしてきこりは助かるのでしょうか?
きこりとおおかみのドキドキするような知恵くらべとダイナミックでユーモラスな挿し絵を、お子さんと一緒に楽しんでください。
浜松市北図書館 内山真由美さん