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ぎょうざつくったの
「ぎょうざつくったの」
ぶん・え/きむらよしお
福音館書店
今年の夏も暑かったですね。
スタミナたっぷりの餃子が食卓に上ったお宅も多かったでしょう。
ある日、友だちのマミちゃんと留守番することになったウナちゃん。
ふたりで遊んでいるうちに餃子が食べたくなってきました。
でも、二人は作り方を知りません。
そこで、公園の友だちに聞きまわるとズウちゃんが「ぎょうざならまかしとき」と言いました。
それでは、と公園のみんなでウナちゃんの家に戻って餃子づくりをすることになりました。
ズウちゃんの餃子は、小麦粉から皮を作るところから始まる本格派です。
作っている様子が本当に楽しそうです!
ダイナミックな絵から伝わってきます。
みんなの餃子は200個もできましたがズウちゃんの一言で気まずい雰囲気になってしまいます。
片付けもせずに立ち去ろうとするみんなにウナちゃんは泣き出しそう。
ここの描写はぜひ絵本の文と絵で味わってください。
読んでいるこちらもキュッと胸が締め付けられそうです。
と、そこに大人たちが帰ってきて気の利いた言葉で、気まずい雰囲気も丸く収まり餃子も無事焼かれて、みんなでおいしく食べました。
これは私個人の感想ですが、留守宅の我が家で食材が荒らされて散らかし放題の挙句に子供たちが冷戦状態…
気の短い私だったら、きっと子ども全員怒っちゃうんだろうけどやっぱり絵本ってすごい。
育児書としての側面も垣間見えたりしました。
とはいえ、そんな重いテーマの本じゃないのでぜひ、気軽にに読んでみてください。
ちなみに、表と裏の見返しに、餃子のきっかけになった顔遊びが30も載っています。
耳を閉じてぎょうざ、ほっぺをつまんでたこやき、などの定番(?)から、ふくろうやにわとりまで。
絵本を読み終わったら、顔遊びでも楽しんでみてくださいね。