今年の夏も暑かったですね！
夏バテしないようにと飲み食いした結果、食べ過ぎや飲みすぎの腹痛に見舞われた方もあったかもしれません。
でもこの絵本の腹痛はちょっと普通ではないのです。

ママ、ママ、おなかがいたいよ (世界傑作絵本シリーズ)

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なにしろ”ふうせんみたいにぱんぱんに”おなかがふくれていたのですから。

お母さんがあわててお医者さんを呼びます。
駆け付けたお医者さんも子どもを見てびっくり。
すぐに入院となりました。

さておなかの中には何が入っているのでしょう。
お医者さんが調べていきます。
まずは青リンゴ。
ついでにボール（えっ！）
それからバースデーケーキを丸ごと。
それから、それから・・・

本来なら切羽詰まった状況なのに、ちっともそうならないユーモラスな絵本です。

内容はもちろんですが、語り口があまりにリズミカルすぎるのも、会話が実はちょっとかみ合っていないのも余計に笑いを誘うのかもしれません。
なにしろ絵本の始まりで「ママ、ママ、おなかがいたいよ」と訴える子どもに対してお母さんは「わたしのぼうしをみなかった？」と帽子を探しているのですから。

この夏、おなかが痛くなった方もそうじゃなかった方もこの絵本で笑ってみてください。

文／福田真理子さん