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みえるとかみえないとか

【おすすめの年齢:小学生から大人まで】

「いろんな星の調査をする」のが仕事のぼく。
あるときは「足のながーいひとの星」に行ったり、「空をとべるひとの星」に行ったり・・・。いろんな星にはいろんな「あたりまえ」があるようです。そんなぼくが今回訪れたのは「まえにもうしろにも目があるひとの星」。
この星では、うしろが見えないぼくは「見えかた」がちがうだけなのに、みんなに気をつかわれてヘンな気持ちになってしまいました。
でも、この星にも生まれつき「うしろの目だけ見えない」ひとや「ぜんぶの目が見えない」ひともいて、ぼくは「目の見えない」ひとの感じ方についていろいろと考えます。そして、「そもそもぼくたちはちょっとずつ違う。みんなそれぞれそのひとにしかわからない、そのひとだけの見えかたや感じかたをもっている。」ということに気付きます。

この本は「視覚障害」が大きなテーマとなっていますが、実は私は初めて読んだ時、そのことに気付きませんでした。読み終わってから、「あれ? もしかして・・・」と思い、読み返して「そういうことか」と納得しました。
なにしろ登場するのは宇宙人なのですから、「ぼく」(地球人)との違いは様々で、とてもユニークかつ個性的。その中で「見えない」ということも個性の一つとして描かれています。
読み進めていくと、クスっと笑ったり、へぇ~と発見したり、なるほど!と思ったり。最後には、「どんなひとにも、自分と同じところはかならずある」ので、「同じところをさがしながら違うところをおたがいにおもしろがればいい」という「ぼく」の考え方に共感するのではないでしょうか。子どもたちはもちろん、ティーンエイジャーや大人の方にもおすすめです。

紹介した絵本

文/浜松市立天竜図書館 笹竹

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