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エンソくん きしゃにのる

この本は、「エンソくん」という名前の男の子が、初めて一人で汽車に乗って田舎のおじいさんの所へ遊びに行くという単純なストーリーです。ところが、主人公がエンソくんという不思議な名前で、その上エンソくんの住んでいる町は「ほげた」という、これまた不思議な名前です。

それだけでも私たちが住むこの世界となんとなく違う不思議な世界の話かしらと期待しますよね。そして、何といっても絵がその不思議な世界をたっぷりと味合わせてくれます。ストーリーは単純なのに、絵が見る人に大きなインパクトを与え、想像力をもかきたててくれて、夢中にさせます。途中の駅で乗ってきた羊飼いと沢山の羊たちなんて、すごい迫力で、笑えるやらなんやら、気持ちは盛り上がります。その駅で買った駅弁にもびっくり。想像をはるかに超えたお弁当でわくわくします。ストーリーの根底には、ほげた駅で出会って途中まで一緒だったおばさんのエンソくんへの気遣いや、羊飼いのエンソくんへの声掛けなど、大人の人のさりげない温かい気持ちが流れていて、どきどきの一人旅や絵の迫力におじけづかないようにサポートをしてくれている様に感じます。そして、何といっても終点の目的の駅に着いた時に、おじいさんが迎えに来てくれていたのです。エンソくんだけでなく、読んでいる人も無事に着けてほっとしただけでなく、おじいさんのお迎えをとても嬉しく思います。おじいさんは角のある馬に乗ってお迎えに来てくれていました。最後の最後まで不思議な世界を満喫できます。

この本の絵は、スズキ・コージさんという浜松出身の画家が描いたものです。そして文もスズキ・コージさんが書いています。作者の思いが文と絵にぴたっと合って再現されているからこんなに楽しいのでしょうね。スズキ・コージさんの絵は、浜北図書館に飾ってあります。とても大きくて、レプリカではなく、本物の絵です。ぜひ見に行ってくださいね。

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