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子どもと星空を楽しもう2022夏~自由研究のすゝめ~
子どもたちは夏休みに入り、元気いっぱいに過ごしているでしょうか。私が小学生の頃は、朝の10時までは勉強と決まっていたような気がします。そして、その後はとにかく遊んでいました。昼食は取りましたが、夕方までずっと公園にいたのではないかな。子どもは元気に外で遊ぶという考えは一昔前のものになってしまいましたね。
日中はあまりの暑さに外で遊ばせる方が心配になってしまいます。夜になったら、少し涼しくなります。ぜひお子さんと夜空を見上げる時間をとってみませんか。自由研究のヒントになればうれしいです。自由研究はやらなくても、同じものを見て感じたことを伝え合う、一緒に過ごす時間を大切にしてください。
月の観察
自由研究によさそうなものを考えましたが、やはり身近で手軽な月はどうでしょうか。昨年のブログも参考にしていただければと思います。月は日々、形を変え、位置を変えます。1日でできるものからこつこつ1か月かけるものまでいくつかご紹介します。夜に観察するには上弦の月の少し前から満月くらいまでがいいです。8月1日~12日くらいがおすすめです。
午後8時の月の位置【8月1日~12日】
1日コース
- 月の表面のスケッチ…双眼鏡(7~10倍)でクレーターの様子をスケッチしてみましょう。双眼鏡を三脚で固定できると観察しやすいです。
- 月の動き方を記録…同じ場所で時刻を1時間ずつ変えながら月の位置を記録します。電柱や家の屋根など動かないものを基準にして記録しましょう。方位も書くといいですね。時間の経過とともに月がどう動くのかが分かってきます。3回くらい記録できるといいですね。
数日~1週間コース
- 月の表面のスケッチ…何日か双眼鏡で大きなクレーターをスケッチしましょう。欠けている際が観察しやすいのでそこを中心にスケッチするといいです。クレーターの名前も調べるといいですね。
- 月の形と位置の変化を記録…同じ時刻、同じ場所で数日間、月を観察しましょう。「1日コース」と同様に電柱や家の屋根などの動かないものを基準にして記録をし、方位も書くといいです。1日コースとは違う月の変化に気付けます。
1か月コース
- 月の満ち欠けの様子をスケッチ…毎日、月のスケッチをしましょう。いつ月が見えるのか、月の出や入りを調べてから観察をするといいです。昼に月が見えたときは太陽がどこにあったのか、位置関係も記録しておきましょう。6年生の理科の勉強につながります。
満月
上弦の月1日前
月暈(つきがさ)
月のスケッチをするときは、円をかいてから欠け具合を見ながらかくといいです。その場でスケッチは難しいので、スマートフォンやデジカメで写真を撮って記録するのもいいですね。
文/浜松市天文台 喜澤 俊輔