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子どもと星空を楽しもう2019夏~木星で自由研究はいかが?~
問題です! 惑星の中で最大で、シマシマ模様。なーんだ?
はい、そうです!木星です。
観望会で大人気の惑星、木星が今年の夏の間はじっくり観察できます。比較的小さめの望遠鏡でも、木星に衛星が4つあることは見られます。
この4つの衛星、「ガリレオ衛星」って呼ばれています。お察しの通り、地動説を唱えたガリレオ=ガリレイが、お手製の望遠鏡(意外なほど小さい)で観察して、木星の周りを回っていることを発表した衛星たちです。この衛星たちは木星の周りを、まるで追いかけっこのように毎日位置を変えます。記録していくと面白いですよ!
木星のガリレオ衛星における 位置変化の様子の例
地球が太陽の周りを公転していたり、月が地球の周りを回っていたりすることは、地上にいる限り客観的には見られません。しかし、木星とその周りを回る衛星の動きからなら、公転の様子を観察することができます。木星は天候さえよければ毎晩のように見ることができますし、4つの衛星はどんどん位置を変えますから、お子様の自由研究にも、もってこいの対象だと思います。「天文で自由研究を!」と思ったお母さん、まずは天気のいい日に、天文台で観察を始められてはいかがでしょうか。ボランティアガイドが解説いたしますよ。
ちなみに木星は、さそり座の赤い心臓アンタレスの左側にひときわ輝いて見えます。
8月9日、10日には月、木星、アンタレスがちょうど三角形のようにそろいます。夏の南天に輝く3役者、見たいですね!
文/浜松市天文台 鈴木 謙誌