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子どもと星空を楽しもう 2025冬 冬の1等星と惑星、明るい星を肉眼で楽しもう
例年秋は天候が安定して星空を楽しめるのですが、この秋は雨が多くて星を見られない日が続きました。冬になり、やっと晴れの日が続くようになりましたね。さあみなさん、たくさん着込んで冬の星空を楽しみませんか。
冬は1等星を楽しみましょう。1等星は、肉眼で十分見ることができる明るさです。全天で21個あり、浜松からは16個を見ることができます。その16個のうち、8個が冬の星座にあります。りゅうこつ座のカノープスは、高度が低く地平線すれすれに現れるため、タイミングがよくないと見られませんが、残り7個の1等星は見上げた視界の中に全て納まるんです。今年はなんと、その7個に2つの惑星が加わります。冬の澄んだ空に明るい星がたくさん。すてきな夜空です。
1月20日19時頃の夜空を示します。南東の空に明るい星が集まっています。(ステラナビゲータ11で作成)
まずは、オリオン座を探してみましょう。オリオン座は等間隔に並んだ三ツ星を頼りにすると見つけやすいと思います。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶと「冬の大三角」になります。オリオン座のベテルギウス以外の6つの1等星を結ぶと「冬のダイヤモンド」になります。空に大きなダイヤが輝いています。次は惑星を紹介しましょう。おうし座のアルデバランの近くにひときわ明るい星があります。これが木星です。ふたご座のポルックスの近くに見られる赤い星が火星です。
ぜひ、お子さんと一緒に探して明るい星をつないでみてください。名前が分かれば楽しさ倍増です。名前は覚えなくても、一緒に見て「明るい星がたくさんあったね。」と会話ができるといいですね。本物を見るという体験を大切にしていただきたいと思います。
冬の星について、自分だけでは見つけられない、もっと詳しく知りたいと思ったら、ぜひ浜松市天文台にお越しください。木星の縞模様、火星の模様も望遠鏡を使うと見ることができます。星が大好きなボランティアさんたちとお待ちしております。星空観望会は、毎週土曜日に行っています。(要予約)
文/浜松市天文台 喜澤 俊輔
浜松市天文台
住所:浜松市中央区福島町242-1(五島協働センター3F)
電話:053-425-9158