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被災地の女性の悩み

nayami2.jpg内閣府男女共同参画局のホームページに6月14日、「平成24年度 東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力相談事業 報告書」が掲載されました。
平成24年度 東日本大震災被災地における女性の悩み・暴力相談事業 報告書(内閣府男女共同参画局)

これは、平成24年4月1日~平成25年3月31日までの相談期間中に、岩手県・宮城県・福島県の7つの相談拠点で受けた5,573件の相談についてまとめた報告書です。

これによると相談内容は、不安や抑うつ、PTSDなどの「心理的問題」が2,460件(21.3%)で、最も多くなりました。
次いで、生きがいを失ったり孤独・孤立を感じるなど、「生き方」が1,754件(15.2%)。

以降は、「家族問題」が1,664件(14,4%)、「対人関係」が1,155件(10.0%)、「暮らし」が1,057件(9.1%)、「夫婦問題」が1,034件(8.9%)、DV(ドメスティック・バイオレンス)が666件(5.8%)、DV以外の暴力が84件(0.7%)となりました。

実に多くの女性が、震災から2年を経過した現在も不安や悩みを抱えています。
相談は平成25年度も継続して実施されており、現在も毎月400件を超える相談が寄せられ、内容もより複雑化してきているそうです。

阪神淡路大震災など過去の災害を振り返っても、災害時に女性が受ける被害は大きく、避難生活やその後の生活においても女性特有といえる不安やストレスがありました。
被災したのは男性も女性も同じであったとしても、女性には本来、産む性としての身体的な負担がありますし、避難所生活において女性への配慮はほとんどなされなかったため、避難生活は厳しいものとなりました。また、女性は社会的にも家族の世話や介護などの役割をより重く担うという現状から、悩みは長期化しています。

今後も災害が起こる限り、女性の悩みもなくなることはないでしょう。それを少しでも防ぎ、軽減するには、女性たち自身が声をあげ、防災に女性の意見を取り入れていくことが重要でしょう。震災前を生きている私たちだから、今のうちだからこそできることが、きっとたくさんあるはずです。

(ずきんちゃん)



私たちは忘れない3.11

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