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夏休み推薦図書/「あの日」のこと

書店の棚に、子どもたちの夏休み課題図書がずらりと並びはじめました。
子どもにとっては、本を読んで絵や感想文を書かなければならないので、どの本を選ぶか悩みどころですね。

今年、静岡県の推薦図書の中には、『東日本大震災2011.3.11「あの日」のこと』(ポプラ社)という写真集があります。
東日本大震災発災後二週間の津波被災地で、生き延びた人々を撮った写真の数々が、彼らの言葉とともに収められています。

「あの日」のこと

著者であるカメラマンの高橋邦典さんは、仙台市出身の報道カメラマン。
主にソマリアや南アフリカなどの紛争地を撮影しています。
地震が起きた日も海外取材中だった高橋さんは、家族のいる仙台に電話がつながらず、不安のうちに一昼夜を過ごしたそうです。
ようやく電話がつながり、家族の無事を確認した高橋さんはすぐに帰国しました。
そして、津波を生き延びた50以上の家族に会い、写真を撮らせてもらい、話を聞きました。

「妻を助けられなかった夫、妹を失い自分が生き残ってしまった罪悪感を持つ姉、無くなった家の周りでいまだに行方不明の娘を捜す父親...返す言葉などみつからず、ただうなずいて聞き続けることしかできない」
高橋さん自身がそう語るように、胸が痛くなるような風景と、人々の顔、そして言葉が並びます。

子どもは、この写真集を見て何を思い、考えるでしょうか。
推薦図書としての対象は5〜6年生向けとされていますが、低学年でも写真を見て理解できるでしょうし、もちろん大人の読書としても十分な写真集です。
親子で見て、語り合いたい本です。

(ずきんちゃん)

「あの日」のこと
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