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「津波の墓標」
ノンフィクション作家の著者が、『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)を書いてから、 書き記すことができなかったものを書き残そうと思って執筆したものだそうです。 私たちは、東日本大震災の惨事をテレビの映像を通して、あるいは、ボランティア等で被災地に行った人からの話で知りました。大災害の様子やその実情を、それだけですべてわかっているとは言えないと思っていても、実際に報道されないような部分で、どのようなことが起こっているのかを知る機会はほとんどありません。 震災後、たくさんのジャーナリストたちが書いた本によって、メディアで報道されない負の部分を知ることがたくさんあります。 この本を読んで、被災した人たちの取り乱している様子や、盗難、学校や避難所を通してのいじめの存在などを知りました。また、災害後の混乱のどさくさに紛れて、被災地の高級ブランド店のバッグが奪われたり、銀行や郵便局のATMから現金が奪い取られたりしたことなどはショックでした。自分も、いずれ大災害に遭ってしまったら、このような状況に巻き込まれるのではないかという不安を感じました。でも、目を背けてばかりもいられません。
阪神淡路大震災や新潟の中越地震、東日本大震災と、日本はいろいろな経験をしてきたからこそ、いつ起こるかわからない災害に備えておく知恵として、被害を少しでも小さくするために準備が必要です。
被災地に起こる混乱も、できるだけ悲しく辛い思いをする人が少なくなるように、知恵を出し合っていかなければならないと強く感じます。
わかば