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『ナインデイズ~岩手県災害対策本部の闘い~』

東日本大震災直後の9日間、2005年のJR福知山線脱線事故の時に現地に飛び込んで行った若い医師である秋冨先生が、災害対策本部の医療班で中心となって指揮を執りました。

今でこそ、「DMAT(ディーマット。災害派遣医療チーム)」などをテーマにしたドラマがテレビで放映され、災害医療というものが一般的に知られるようになりました。しかし、東日本大震災の時ですら、被災地では、警察、消防、自衛隊は、それぞれの組織の中での情報伝達は完璧であるのに、いわゆる「縦割り」という性質によって、有益な情報がそれぞれの組織の連携の中で活かされていませんでした。ただでさえ想定を上回る被害状況で、通信網が崩壊し現場が混乱している中、DMATや自衛隊のヘリが救助に向かっても、情報が間違っていて、救助する人がいないということも何度もあったという状況でした。
私たちが本当に知らなければならないのは、こういう現実ではないかと思いました。

秋冨先生の「被災者を救いたい」という気持ちと、縦割り行政のジレンマや混乱の中で、ひとつひとつ粘り強く解決してくれたことに、感謝の気持ちを感じます。こうして被災現場で見直されたことや、行われた実績が、今後の備えにひとつでも役立ってくれることを祈ります。最初に道筋を作るのは、本当に大変なことです。充分な食事もとれないような現場で、自分自身も被災者でありながら、さまざまな壁を打ち破ってくれたことは、今後に活かしていかなければならないことでもあると思います。

(わかば)

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