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『3・11女たちが走った ~女性からはじまる復興への道~』

東日本大震災が起こってから、5年が過ぎました。悲惨な体験を早く忘れたいという人もいますが、復興が思うように進まない中、まだまだ被災して苦労されている方たちのことを忘れないで欲しいという声もたくさんあります。毎年3月11日近くになれば、メディアでもたくさん現状などが取り上げられますが、「あの時」のことを語り継ぐことや、何かの形で残しておくことは、今後の防災・減災への取組にも、災害大国日本に住む人々が各自で備えるためにも、大切なことです。

この本には、NPO法人日本BPW(Business&Professional Women)連合会にかかわりのある女性たちが、東日本大震災直後や、被災後、どんな状況だったのか、どのように動いたのかということが詳しく語られています。これらの語りが、私たちの備えを再確認させてくれます。

大きな災害が起こるたびに「経験を活かす」ということをよく耳にします。東日本大震災により、さまざまな場面で混乱が起きましたが、それを教訓に、どれほどの対策がされ、万が一の時にその対策や計画が実施できる状況にあるのか、ふと不安になることがあります。

この本の中でも、人工透析を受けている人たちのことが書かれています。被災後、ガソリンを買うには誰もが何時間も並んで買うという状況の中、人工透析が必要な人は、ガソリンが手に入らず、病院にも行けない。病院で人工透析を受けないと死んでしまうという不安を抱えていました。そこで、人工透析が必要な人には、緊急車両扱いで優先的にガソリンを買えるようにできないかということを、仙台市の佐藤わか子市議会議員が市や県の担当に調整した話が載っています(実際には、3月11日に発災し、緊急車両扱いの証明書が発行されたのは18日午後2時頃だったそうです)。これはほんの一例です。

このように、いろいろな立場や状況により、災害直後に本当に必要なものは違います。災害が起こってから調整するのではなく、災害が起こる前に調整しておきたいものです。そのためには、自分や自分の家族の場合は災害時どういうことで困るのか、日常時に考え、個人で解決できないことは、周囲と調整し、いざという時の不安材料をひとつでも解消しておきたいものです。

(わかば)

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