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地震とデマ

昨日5月16日21時23分に茨城県南部で地震が起こり、震度5弱が観測されました。

これをきっかけに、以前から拡散していた「17日、南海トラフ大地震が来るそうだ」という噂が一層広まり、「明日地震が来ると、子どもがこわがっている」などというママたちの声も聞かれました。

ネット上にばらまかれた地震予知の情報(客観的に見れば根拠は無く、オカルト的な内容なのですが)は、PCやモバイルを使いこなす子どもたちであればいくらでも読めてしまいます。情報リテラシーの低い子どもの場合、出所不確かな情報であっても信じてしまいます。

こうした流れを受けて同日、ツイッターで「NHK生活・防災」アカウントが以下のようにつぶやきました。

―――『あす地震が来ると聞いたけど本当?』というご質問が増えています。
気象庁のこちらのサイトに解説がありますが、 現在の科学技術では、時期・場所・地震の規模を特定した地震予知ができる可能性があるのは唯一東海地震で、それも『可能性がある』程度です。他の地震については現在のところ予知はできません。
つまり日時と場所を特定した地震を予知する情報、しかも公的機関以外の情報は『デマ』と考えられます。
ただし日本は地震国であり、地震が起こらない場所はないと言っても過言ではありません。日ごろから地震に対する備えをお願いいたします。

専門機関や影響力のあるメディアは、このような文言を発信していくことも大切な役割だと思いました。

熊本地震の長引く余震や今回の茨城県南部の地震などのため、子どもに限らず大人も「次は南海トラフ地震か?」と不安な気持ちを抱えてしまうのは自然なことかもしれません。そこへ「明日地震が来る」と目にしたり耳にしたりすれば、自分の中にとどめておけず、思わず友人知人に「明日、地震が来るって聞いたけど」と言ったり、根拠が不確かなツイートをリツイートしてしまいたい気持ちになることもあるかもしれません。

実際、地震はいつ来るかわかりませんから、備えることは必要です。ですが、不確かな情報にむやみに怯えても、何もプラスになることはありません。むしろ、予告されていた日に地震が来ないとホッとして「なんだ、やっぱり来なかった!」と、備えること自体を忘れてしまっては、それが一番残念なことですよね。

(ずきんちゃん)

 

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