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ばいばい

小さな赤い表紙のこの絵本は、赤ちゃん絵本教室でも人気の1冊です。

「こんにちは」「ばいばい」と読み始めると、パパやママもつられて同じように復唱してくれます。それを聞いておひざの上の赤ちゃんもニコニコ顔です。

ばいばい (まついのりこのあかちゃんのほん)
まつい のりこ
偕成社
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ヒヨコ、ゾウ、ウサギ、キリン、カエルが次々出てきて「こんにちは」「ばいばい」を繰り返します。そして最後はみんなそろって「ばいばーい」と手をあげてにっこり笑っています。

大人も子どもも別れのあいさつとしてよく使う「ばいばい」ですが、これは英語の「グッバイ」からきているのでしょうか。「さようなら」ではなく「ばいばい」は、心を許し信頼した人に対する、お別れのあいさつなんですね。

「ばいばい。またね~、またあそぼうね~」と、いっしょにいた時がとても楽しかった!うれしかった!だからまたね、という気持ちがこもっています。この絵本の「ばいばい」をしているヒヨコ、ゾウ、ウサギ、キリン、カエルのどの顔もニコニコとうれしそうに手をあげていますね。

赤ちゃんがことばをしゃべることができるようになると、いち早く覚えてくれることばのひとつが、「ばいばい」です。しかも小さな手をふって「ばいばい」の動作もできるようになると、まわりの大人が、
「あら、○○ちゃん、もうばいばいができるんだねー」と、ほめます。すると赤ちゃんもにっこり笑って何回も「ばいばい」をしてくれます。それを見てパパやママもわが子の成長ぶりがうれしくて満足そうです。

幼い子どもたちは、現実の世界と絵本の世界を行ったり来たりすることで、楽しみながらことばを覚え、物事を認識していくのですね。

文/子どもと絵本ネットワーク ルピナス 副代表 島田洋子さん

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