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『天災から日本史を読みなおす ~先人に学ぶ防災~』
地域の防災を考える時、昔からの言い伝えを知っておくことは、とても大切です。
例えば、浜松市南区の可美地区では、「地震が起きたら伊場山まで逃げろ!」という言い伝えが残っているそうです。昔、大地震が起きて津波がおこった時に、可美地区でも被害があり、その教訓が残っていると思われます。
天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 (中公新書)
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磯田 道史
中央公論新社
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著者は、現在放送されているNHK大河ドラマ『西郷どん』の時代考証をされ、『武士の家計簿』や『殿、利息でござる』の原作者であり、とても有名人で、数年前までは静岡文化芸術大学にいらっしゃいました。『日本史の内幕(中央公論新社)』では、浜松に住んでいた時のことなども書かれていますが、磯田先生が浜松に来られたのは、この本を書くためといっても過言ではないのかもしれません。
この本には、『いなむらの火』のモデルにもなった和歌山県の広村の浜口儀兵衛が江戸時代に防潮堤を築いたことや、豊臣秀吉が本能寺の変の4年後、天正大地震に、その10年後に慶長伏見地震に遭っていることが書かれています。歴史に興味がある人は、このあたりから読んでも良いのかもしれません。
気になるのは、南海トラフ地震についてです。これについても、この本の中でしっかりと、過去の特徴が書かれています。
過去の災害を教訓にして、現代の防災に役立てることは防災の最初の一歩なのかもしれません。皆さんの地域に、災害にまつわる言い伝えなどはないのか、調べてみませんか?
(わかば)