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『人に寄り添う防災』

この本の著者である片田敏孝先生は、東日本大震災の前から岩手県釜石市の子どもたちに防災教育を地道に積み重ねてこられました。東日本大震災では、釜石市の学校管理下にあった小中学生は全員助かったということで「釜石の奇跡」と呼ばれています。

静岡県では40年以上も前から“東海大地震が来る”と言われ続け、東日本大震災で地震や津波の恐ろしさに驚愕しました。しかし、近年は、毎年のように豪雨などの地震以外の大きな災害が起こっており、災害への備えは、地震だけではなくさまざまな災害を想定して備える必要があると誰もが感じていることでしょう。東日本大震災の時には、あまりの衝撃に、「避難せずに諦める」という高齢者がいましたが、この本の中で、片田先生は警鐘を鳴らしています。近い将来起こると言われている南海トラフ巨大地震や、毎年のように起こる豪雨や土砂災害などに向けて、自助・共助の大切さを各自が肝に銘じて、地域全体で災害に立ち向かっていく必要があります。

地域全体で防災をするというと、これもまた規模の大きさから諦めモードに入ってしまう人もいるのかもしれません。でも、防災を考える時、まずは1人ひとりができる範囲でやって、周りにいるいろいろな人とつながって助け合うことが、地域防災という大きなくくりになっていくのではないかと、再認識した本です。「釜石の奇跡」を生んだ片田先生だからこそこの本の中で、「人が死なない防災」を実現するにはどうすべきかという決して簡単なことではない、でも、個人や地域みんなでアクションを起こせば、可能性が広がるのだということを、教えてくれています。

(わかば)

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