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便秘は女性に多い?食生活や生活習慣を見直して便秘予防

便秘は女性に多いというイメージがありませんか?便秘薬のCMも女性向けに作られたものが多いように感じます。
生理前には毎回便秘になるという方もいますが、これは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの影響と言われています。黄体ホルモンは腸の蠕動(ぜんどう)運動を弱める性質があるため、黄体ホルモンが分泌される生理前は、便秘になる方が増えるようです。また、女性の場合は、妊娠中に便秘になりやすくなることも、黄体ホルモンの分泌の増加が関係していると考えられています。
そのため、女性は男性に比べて便秘になりやすく、便秘がちな方は、まず、普段の食生活や生活習慣を見直す必要があります。
便秘を予防するために
- 1日3食しっかり食べる。特に朝食を抜かないこと。規則正しい食生活で腸の動きを促す。
- 食物繊維・発酵食品を積極的に摂る。食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、両方を摂るのがよい。
【食物繊維を多く含む食品】
・不溶性食物繊維:水分を吸収して、便のかさを増やし、腸の働きを活発にする。
野菜類(キャベツ・ほうれん草など)、根菜類(ごぼう・大根など)、きのこ類、豆類、穀類(玄米・大麦など)。
・水溶性食物繊維:便をやわらかくする、便の滑りをよくする。
海藻類(わかめ・ひじきなど)、芋類(こんにゃく・山芋など)、果物、ネバネバ野菜(オクラ・モロヘイヤなど)。
【乳酸菌を多く含む発酵食品】
乳酸菌は腸内環境を整えて便秘を改善する。
ヨーグルト、チーズ、納豆、味噌など。 - 水分を十分に摂る。水分が不足すると便が硬くなり出にくくなるため、1日1.5リットルを目安に水分摂取を心がける。特に朝、冷たい水をコップ1杯飲むことを習慣にするとよい。
- 適度な運動をする。散歩などで体を動かすと、腸が活性化する。便を押し出す時には腹筋の力が必要であるため、腹筋運動も効果的。
- おなかのマッサージを行う。腸を刺激し、排便を促す効果がある。仰向けになり、おへその周りを「の」の字を描くように、ゆっくりマッサージをする。
- 排便の習慣をつける。便意がなくても朝食後にはトイレに座る習慣をつける。便意は我慢しないようにする。

不溶性食物繊維

水溶性食物繊維

発酵食品
以上のことを心がけても便秘が改善しない場合は、医療機関の受診を考えましょう。
文/浜松市保健師 前野