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トラッキング現象による火災に注意
6月に入り、外遊びができず、じめじめとした室内で暮らす日が増えてきます。少しでも快適に過ごすため、エアコンや扇風機・サーキュレーターなどの器具を使用する方も多いことでしょう。除湿のために機器を使用する際は、倒したり、足を引っかけたりして子どもがけがをしないよう、置き場所やコードの配線など気をつけたいところです。
湿度が高く、生活家電も多用するこの季節に気をつけたいのが「トラッキング現象」による火災です。コンセントと差し込まれているプラグの間に溜まったホコリやチリに湿気が加わることが火災の原因になることがあり、これをトラッキング現象と呼びます。
この現象を防ぐために、
- コンセントまわりの清掃(感電の恐れがあるためプラグを抜いた状態で)
- 使っていない器具のプラグはコンセントから抜いておく
- トラッキング現象を防止できる製品を使用する
といった対策が可能です。
まずは、家の中のコンセントの位置をチェックし、普段使っていたり、目に入ったりする場所のコンセントだけでなく、大型家具・家電の裏(棚やタンス、冷蔵庫など)などの目の行き届いていないコンセントの使用状況の確認をおすすめします。
トラッキング現象は湿気が多い梅雨や、結露が起こりやすい寒い時期に増える傾向にありますが、チリやホコリ、湿気があれば季節関係なく発生する可能性があります。当たり前に使用しているコンセントに火災の危険性があることを知り、日常の掃除にコンセントまわりの点検を加えてみてはどうでしょうか。
今回はトラッキング現象の紹介でしたが、小さな子どもがいる家庭ではコンセントのいたずらによる事故や火災が起こらないような備えも必要不可欠です。安全な生活のために、使っていないコンセントにはカバーをかぶせておくなど対策を講じましょう。
参考サイト
文/浜松市防災学習センター スタッフ 落合