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水害から身を守る
静岡県は近年、度重なる水害に見舞われています。報道によると、2022年の1年間に県内で水害によって住宅や公共施設などが受けた被害額は、2014億円にのぼり、全国の被害額の約3分の1を占めたことが明らかになりました。これは9月23日の夜から24日にかけて台風15号の接近に伴い、県の西部や中部で大雨がもたらされ、大きな被害を受けたためです。
当時は、土砂災害や住宅の浸水が相次ぎました。地震と違い、水害はある程度の予測が可能です。したがって、家族や自分の身を守るために、事前になにをすべきかを考えることが重要です。その一つの方法として、「マイ・タイムライン」があります。
「マイ・タイムライン」とは、住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです(国土交通省Webサイトより)。
つまり、災害が発生する可能性がある場合でも慌てないように、平時から避難に備えた行動を個人で決めておくためのものです。
自宅がある地域により、河川が近い、土砂災害が起こりやすいなど、状況は様々です。まずはハザードマップで自宅周辺の危険性を確認しましょう。早めに避難する場合でも、避難途中で災害に巻き込まれないよう、ルートを確認しておくことも大切です。
自分で「マイ・タイムライン」のシートを作成し、シミュレーションしておくとよいでしょう。また、乳幼児や障がい者、高齢者などがいる家庭は、避難に時間がかかるため、シートを作成して避難方法を事前に検討しておくことをお勧めします。
各自治体で「マイ・タイムライン」のシート作成手順などが紹介されています。以下のリンクを参考にしてください。
東京都の「マイ・タイムライン」では「台風がちかづいているとき!」「大雨が長引くとき!」「短時間の急激な豪雨が発生するとき!」とシートが分かれています。
文/浜松市防災学習センター 副センター長 原田