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火災に遭遇したらどう動く?~逃げ遅れを起こさないために~
2025年2月、岩手県大船渡市で林野火災が発生したことは記憶に新しいでしょう。消防庁によると例年、空気が乾燥し強風の吹く2月から5月頃にかけて多くの林野火災が発生する傾向があるとのことです。建物火災についても同様で、火災に気を付ける季節がまだ続きそうです。
万が一、火災を見つけたら、まずは大きな声で周囲に知らせましょう。炎が自分の背丈を越えた場合、初期消火は困難と考えられています。その際は、迷わずに安全な場所へ逃げてください。119番通報は、出火からなるべく早いタイミングがよいとされていますが、自身の安全を確保してから通報を行いましょう。
消防庁HPの防災・危機管理eカレッジでは、クイズや動画教材で火災を含む各種災害や防災について学ぶことができます。大人向け・子ども向けにコンテンツが準備されており、子ども向けの動画教材は低学年用・高学年用にさらに分けられているのでおすすめです。
令和6年版消防白書によると、令和5年中に起こった火災の死者の約半数が「逃げ遅れ」で亡くなっていることが分かっています。人は予期せぬ事態に直面すると「こんなことが起こるはずはない」と危機的状況を楽観的に考えてしまう「正常性バイアス」、集団の中であれば「みんなと一緒だから大丈夫」と周りの人と同じ行動を取ってしまう「同調性バイアス」という心理が働きます。人間の心理を変えることは難しいですが、災害時にこのようなバイアスが働くことを知っておくことは、逃げ遅れを防ぐうえで欠かせない要素です。
火災を起こさないために注意できることは何か、火災に遭遇したらどう行動するか、災害時の心理のことも含め考えてみましょう。
参考サイト
文/浜松市防災学習センタースタッフ 落合