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「緊急避難場所」と「避難所」はどう違う?今こそ確認しよう!
地震や津波、大雨などの自然災害が起きたとき、命を守るために「避難」が必要な場面があります。避難先として考えられるのは「緊急避難場所」と「避難所」ですが、この2つの違いを知っていますか?言葉は似ていますが、それぞれに違った目的や役割があります。いざというときのために、その違いを確認しておきましょう。
緊急避難場所とは?
2025年7月30日、カムチャツカ地震の影響により「津波警報」が発令されました。浜松市内でも避難指示が出された地域があり、より安全な場所へ避難された方も多かったようです。このようなときに避難先としてあげられるのが災害の種別ごとに定められている「緊急避難場所」です。 緊急避難場所は、津波・大雨・火災などの災害から命を守るために、一時的に避難して身の安全を確保するための場所です。「津波」「大雨・台風等」「地震による火災等」などそれぞれに対応した場所が定められています。
河川氾濫等の危険により「高齢者等避難」や「避難指示」が出された場合、浜松市の「防災ホッとメール」などを通じて開設情報が届くのも、この緊急避難場所です。
もちろん、「避難」は身の安全を確保するための行動です。必ずしも緊急避難場所に向かう必要はなく、安全な場所が他にある場合は、早めにそちらへ移動しても問題ありません。また、今いる場所が安全だと判断した場合は、無理に避難する必要はありません。正確な情報をもとに、自分の命を守る行動を取ることが何よりも大切です。
避難所とは?
一方の「避難所」は、災害によって自宅が倒壊したり、ライフラインが途絶えたりして、生活を続けることが困難になった時に、過ごすための場所です。
状況によっては、数か月にわたり生活の拠点となる場合もあるため、自主防災隊や避難者が協力し合いながら、ルールを決め運営をしていきます。
家族で避難についての話し合いを
学校施設では、運動場が「緊急避難場所」、体育館や特別教室などが「避難所」に指定されていることが多く、この二つを混同している方も少なくありません。 9月は「防災月間」です。この機会に、家族で避難について話し合ってみてはいかがでしょうか。緊急時の集合場所や、自宅近くの緊急避難場所・指定避難所を確認し、いざいうときに迷わず行動できるように備えておきましょう。
参考サイト
文/浜松市防災学習センタースタッフ 森口