妊娠前に親知らずは抜いておく方が良いですか？

その親知らずの状況によって判断していくことになります。
生えている位置や向き、かみ合わせ、虫歯になっているか、虫歯の深さはどうか、周りの歯ぐきは腫れているか、親知らずまで歯磨きがしっかりできているかなどを総合して決めていきます。
深めの虫歯がある場合や周りの歯ぐきが赤く腫れたり膿が出ている、もしくは以前にもそのようなことがあった方はその親知らずを抜いておくことが望ましいでしょう。
腫れや痛みがもし妊娠中または出産後（授乳中）に出てしまった場合には、内服薬や麻酔、エックス線検査の制限があるため「抜歯ができない」、「痛いのに薬が飲めない」という事態になってしまうことがあります。
また、出産後は赤ちゃんに泣かれるため自分が病院に行くことが難しいこともあります。
親知らずの相談も含めて総合的にお口の健康を考えて、定期的な検診を行っていきましょう。

文／陽だまり佐野歯科院長　佐野陽彦先生