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歯磨きは1日3回必要?

Q

子どもに毎食後に歯磨きさせていますが虫歯ができます。どうしてでしょうか?

A

歯磨きの回数や時間、手技が不十分な場合には以下の話は当てはまりませんが、よく磨いていても虫歯ができてしまう...といった悩みを持った方もいらっしゃいます。

「虫歯予防に歯をよく磨きましょう!」これはよく耳にしますしもっともなことです。しかし今回は虫歯予防として『唾液』に注目してみます。

虫歯は口の中が酸性になり歯に穴があいたものです。
虫歯を防ぐには口の中をできるだけ酸性にしなければいい、つまりpHコントロールが大事なのです。通常、口の中はおよそpH6.7の弱酸性ですが、虫歯菌が産生する酸により酸性度が低下してpH5.5以下になると「脱灰(歯を溶かす)」します。
一方、唾液には緩衝能といい酸性に傾いた口の中を中性に戻す働きがあります。これによりpHが5.6以上に戻ると「再石灰化(溶けた歯を修復する)」が起こります。
口の中ではこの脱灰と再石灰化を常に繰り返し、一進一退の状態が維持されています。このバランスが崩れて酸性度が低下したままの状態が維持されると脱灰が進み虫歯ができてしまいます。

ではpHコントロールとして実践していただきたいことを以下に記載します。

1) 食物残渣の除去
・やはりプラークコントロールは大事です。その中でも唾液量が低下する就寝前のブラッシングは特に重要です。

2) 唾液量の確保。
・適度な水分の摂取、
・一口で30回噛む意識を持つ(咀嚼回数を考えたメニュー作りも)
・食事中は水分摂取を極力少量にする(噛むことを減少させ唾液分泌を抑制する)
・規則正しい食生活習慣と生活習慣(そして寝る前は食べない飲まない。間食が多いと口腔内が酸性に傾き虫歯のリスクも増えます)

3) 唾液の質の改善。
・精神的安息を心掛ける(分泌量増加とサラサラとした唾液となります)
・食物残渣などを除去し口腔内を清潔に保つこと

結論としましては、歯磨きをしても虫歯になりやすい方は、以上に挙げましたことで不十分なことがあるかもしれません。どうぞ参考にしてみてください。

文/陽だまり佐野歯科院長 佐野陽彦先生

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