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B型肝炎ワクチン予防接種が定期予防接種になりました!
こんにちは。健康増進課予防接種業務担当の山田です。今回のブログでは、予防接種の中でもタイムリーな話題、「定期接種になったB型肝炎ワクチンの予防接種」についてお伝えします。
このブログを見ている皆様の中には「B型肝炎ってなに?」と思う方もいるかもしれませんので、少し説明をしますね。B型肝炎は、ウイルスの感染によっておこる肝臓の病気です。B型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人がキャリア(持続感染:ウイルスを体内に保有した状態)となり、キャリアのうち約10%の人は慢性肝炎を発症し、肝硬変、肝臓がんへと進行し、危険性が高くなってしまいます。肝硬変になると3人に1人が肝臓がんを発症しています。
感染は、肝炎ウイルス陽性の母親から生まれた新生児の場合や、肝炎ウイルス陽性の血液や唾液、涙に直接触れたような場合、肝炎ウイルス陽性者との性的接触等で生じることがありますが、感染しただけでは、ほとんどは症状が現れません。このため、本人が感染に気付かずに、大切な家族やパートナーに移してしまうことがあります。とくに乳児がB型肝炎ウイルスに感染すると、キャリアになる危険性がずっと高くなります。実際に小さな子どもが感染したケースで、いつ、どこで感染したかがわからない例も少なくありません。
以前からB型肝炎ワクチンの予防接種はありましたが、任意予防接種(法律に基づかない予防接種)であったため、自己負担が発生していました。それが、平成28年10月1日から定期予防接種(法律に基づく予防接種)になり、対象の子は無料で接種ができるようになりました。(詳しくはこちら)
また、浜松市では定期予防接種の対象ではない子が任意予防接種として接種する場合であっても、3歳未満の子は1回につき、3,500円の自己負担額で接種ができるように、平成29年3月31日まで公費助成を行っています。もうすでに1回あるいは2回接種済みであっても、残りの回数分の公費助成を受けることができます。(詳しくはこちら)
今回紹介しましたB型肝炎予防接種の定期接種については、広報はままつ9月号(全市版)にも掲載していますので、ご覧くださいね。
文/浜松市事務職員 山田紗矢香