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今年の歯と口の健康はいかがでしたか?
こんにちは、歯科衛生士の松本と申します。この1年、みなさんと家族の方の歯と口は健康に過ごせたでしょうか?今回は、今年の出来事を振り返るとともに歯と口の健康について振り返ってみましょう。
私達は毎日、食事をとるために歯と口を使っています。日本には四季があり、気候や季節によっておいしく感じる食べ物や飲み物がたくさんあります。食を味わい、行事を楽しむためには、歯と口の健康が欠かせません。食生活習慣の重要なポイントの1つはむし歯を予防することです。
「甘いものばかり食べると、むし歯になっちゃうよ!」と定番のフレーズがあります。むし歯菌は甘い物(砂糖や果糖など)がエネルギー源です。日常に甘い物を食べる機会が多いことは、むし歯菌の元気な時間を長くするということです。では、お子さんが甘い物をちょこちょこっと食べたり飲んだりしてしまうのは、生活の中のどんな時でしょうか?
ありがちな例
- 水分補給代わりにパックのジュース類を何となく飲んでしまう。
- お風呂上りなどにアイスを食べてしまう。
- 常に、アメやラムネなどの口で溶かして味わう甘いお菓子を食べてしまう。 など
子どもは甘いものが大好きです。ぐずった時に機嫌を直すためや、簡単に喜ばせるためには即効性があります。でも、むし歯になってしまったことを考えると・・・
痛み・治療・食事への影響・通院の苦労・治療費用など、デメリットの方が大きいですね。甘いものの飲食習慣を見直し、むし歯菌を元気に活躍させ過ぎないようにしたいですね。食の楽しみも大切にしつつ、歯の健康を守る工夫をしましょう。
次に、歯や口を見る習慣化についてです。お子さんやご自分の歯の本数や歯の形をすぐに思い浮かべることはできますか?時々スキンシップも兼ねて、手でお子さんの頬や唇、口の中をこちょこちょしたり、遊びながらお子さんの歯の本数・歯並び・歯の形を観察してみましょう。汚れのつきやすい場所やむし歯になりやすい場所を知ることで、効果的な仕上げ磨きがしやすくなります。よく見る習慣を持つことで、ちょっとした変化にも気づきやすくなり、早めの対処ができるようにもなります。最後に定期的な歯科検診の習慣についてです。『むし歯ができて治療に行く歯医者さん』より、『健康な口を守るために行く歯医者さん』を目指しましょう。日々の生活の中では、何か機会がないと習慣を変えることは難しいです。むし歯が心配になるような生活習慣になってきた場合、1年の中の出来事に「歯科検診を受ける!」があると、生活習慣の改善のきっかけになります。
お子さんが、歯と口を守る習慣を身につけていく『歯育て』から、歯と口のことを改めて知ることで家族皆さんの健口づくりができます。今年を振り返り、ご家族で来年の健口づくりの目標を立ててみましょう。
文/浜松市歯科衛生士 松本幸子