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誕生日の祝い方~助産師たちのつぶやき~
1日1日暖かさが増し、風が心地良い季節になってまいりました。休みの日にはゆったりとした気持ちで春を感じながらお散歩を楽しみたいですね。
4月になると今までのことを全部リセットして、新しくやり直せるような新鮮な気持ちになります。我が家の子どもたちも二人そろって卒業・卒園・入学シーズンを迎えて、母として感慨深い思いに浸りながら慌ただしい日々を過ごしておりますが、先月の長男の誕生日にふと感じたことを今回書いていこうと思います。
毎年、万人に必ずやってくる誕生日。皆さんは誰の誕生日をどのように祝っていますか。
我が家は、子ども達の誕生日当日に家の中を少し飾って、好きなメニューとバースデーケーキと誕生日プレゼントを前に、バースデーソングを歌ってろうそく吹き消し「〇歳のお誕生日おめでとう!」と、その日誕生日を迎えた主役を盛り立てたありきたりな当たり前のお祝いをしていました。
が。。。めでたいけど何か物足りない。。。と、私は子どもたちの誕生祝いをするたびに思っていて。。。
〇年前の今日はどんな日だったのか?
そう、世の中のお母さんたちが長く苦しい陣痛に耐え、あるいは、病気でもない自分のお腹を切るという一大決心をし、壮絶な出産体験を経て尊い我が子と対面した日なのです。つまり何を言いたいかというと、世の中のお母さんたちは子どもの誕生日にもっと自分自身をねぎらうべきだと私は思うのです。〇年前の今日の主役は間違いなくママだったのですから。
そして同時に、ママ・パパになって〇年記念日、兄弟がいる場合はお兄ちゃん・お姉ちゃんになって〇年記念日、じぃじ・ばぁばになって〇年記念日になるので、家族みんなでそんなことを話しながら迎える誕生日はより素敵な日になると思いませんか。家族みんなで出産の日のエピソードを思い返して語り合うことで、自然と親への感謝の気持ちが芽生え、愛している愛されているということが伝わりやすくなるのではないかなと思います。
こういうことを考えるようになったのも、助産師になって自分が出産を経験してからになります。今は歳を重ねることに若干の抵抗はありますが、自分の誕生日には母に感謝を伝えるようにしています。そして子どもの誕生日には「私よく頑張った!」と自分で自分を褒めながら家族と楽しく、美味しいお酒とケーキを食すのです♪
皆さんも今年の誰かの誕生日に+αで幸せ感じてみませんか。
文/浜松医療センター 助産師 陶山友美