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仕事と育児の両立~助産師たちのつぶやき~

助産師たちのつぶやき心地良い風と温かな陽ざしの春も終わりを迎え、いよいよ梅雨本番ですね。だいぶ暑くなってきたなぁと感じる日も多いですが、朝晩の気温差もまだありますので、体調管理にはくれぐれも気をつけてくださいね。

さて、今回は仕事と育児の両立について、少しお話しをさせてもらおうと思います。私は昨年2月に第2子を出産し、1年の育休を取り、今年3月に仕事復帰しました。第1子を出産してからは、正社員としてではなく、パートで働くようになり、今までのように夜勤や不規則な勤務はないものの、日々バタバタと忙しい毎日を送っています。

仕事復帰して約3か月経ちますが、最初の1か月は子どもが熱を出したり、嘔吐してしまったり、さらには入院してしまうこともあり、ほとんど働くことができない毎日が続きました。保育園に行くようになればそういったことを覚悟していたものの、予想を超えるほどの子どもの体調不良に、自分自身も気持ちがすり減る毎日でした。仕事を休むということに対して申し訳ないという気持ち、子どもに対してもつらい思いをさせてごめんねと思う気持ち…このまま仕事を続けられるのかと思ったこともありました。それでも、ここまでなんとかやってこられたのは、職場のみなさんの心遣いと家族の協力でした。もちろん仕事は大変なことも多いですが、私は患者さんや実習に来る看護学生さんにも「本当に楽しそうに働いていますね。」と言われるほど、助産師という仕事が好きです。

子どもとママ

考えてみれば、こう言われるようになったのも妊娠・出産を経験して、仕事復帰してからです。助産師という仕事だからこそ、自分の妊娠・出産の経験が仕事に活かされ、教科書や本にはのっていない実体験を伝えることができます。本当に2人の子どもに感謝です。子どもという宝物であり、かけがえのない存在が、今の私を支えてくれています。だからといって、子どもに対してやさしくできているかと言えば、またそれは別の問題ですが…。特に2人目を出産してからは、上の子を怒ってしまうことも多く、一緒にいる時間が長ければ長いほどイライラすることも多くなり、自分の感情をコントロールすることでさえ難しく、気持ちのままに怒ってしまうこともありました。今は仕事で子どもと離れる時間があるため、気持ちにも余裕をもって接することができていると思います。それでも、仕事から帰って、子どもを迎えに行き、愛おしいーと抱きしめた30分後にはもう怒っているということもしばしばあります。そんな毎日です。

仕事と育児の両立は口で言うほど簡単なものではありません。私も思い描いているような両立はとてもできていませんし、今日1日を無事に終えること、まず1日と自分に言い聞かせて過ごしています。でも、それでいいんだと思います。その積み重ねが1か月、1年、10年という月日に変わっていくのです。世の中のお母さん方、みなさんはとてもがんばっています。毎日を一生懸命過ごしています。その日々のがんばりを私は知っています。私は、そんなみなさんをいつでも応援しています。

文/浜松医療センター 助産師 伊藤理紗

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