現在県西部浜松医療センターでは、平成21年度開設される予定のメディカルバースセンターの準備を行っています。メディカルバースセンターでは、地域との連携を行い、退院後の育児サポートの一貫として、様々なNPO団体の方々にもご協力をいただいています。

ぴっぴさんのホームページに載せていただくことで、その紹介と助産師としての思いを伝えていきたいと思います。皆さんにお伝えしたいことはたくさんあるのですが、まず、どうして、出産場所と地域の支援が必要かということからお話したいと思います。
全国的に産科医や分娩施設の閉鎖が言われています。浜松市はまだ分娩施設に困っている方はいらっしゃらないと思いますが、このホームページをご覧になっている地域の方の中には、お産の場所を探すのも大変だったという方もいるのではないでしょうか。一生に限られた回数しかできない出産ですから、そこで出産してよかったという思いを持ってもらいたいと、私たち助産師は考えています。出産場所が決まったら、自分はどんなお産がしたいか、どんなことがその出産施設ではできるのか、医師や助産師に伝え、話あう機会が持てるといいと思います。（バースプランなどと言われています。）

自分や家族がお産に対して主体的に取り組むことで、育児も自信を持って行なうことができると思います。
お産は、思いがけないことが起こることもたくさんあります。自分が思い描いたように進まないこともありますが、お産が終わったら、頑張った自分を誉めてあげてください。大変だけど、楽しい育児が待っています。その育児に100％の自分で望めるよう、自分を認めたり、誉めてあげることはとても大切なことです。
　 　　 　　　　　　
浜松医療センター
周産期センター
助産師 竜崎 千明

次回は胞衣（えな）のことをお話します。