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知って安心、エコー検査のこと 助産師たちのつぶやき

看護婦日の暮れるのもすっかり早くなり、鈴虫やこおろぎの鳴き声も聞かれ・・・秋になったなと実感する今日この頃です。新型インフルエンザも流行しています。手洗いうがいの励行に努めていきましょうね。

今回は、妊娠中に行なう検査のひとつ、「超音波検査(エコー)」についてです。まず、超音波とは?ですが、簡単にいうと、振動を与えてそのはね返りを画像にしたものです。
画像上、超音波を強くはね返すもの(骨、石灰化など)は白く、反対に、超音波をはね返さずにそのまま通してしまう、水の成分の多いもの(羊水、心臓・血管内の血液など)は黒く表現されます。できた画像はプローベ(超音波を出す器具)を当てた部分の断面図に相当します。また、胎児の検査で一番大切なのは安全性です。産科領域で使用される程度の超音波は弱いので、超音波スクリーニングは安全と考えられています。最近、出生後の発達にも悪影響が無いことが報告されました。

超音波検査の最大の特徴は、胎児の状況をリアルタイムに観察できる点にあります。妊娠週数によって、見る項目は異なります。

主に、以下のことを見ています。

<妊娠全期間を通して確認すること>
1.胎児の生存の有無(赤ちゃんは元気?)
2.胎児奇形の解剖学的検索(赤ちゃんの成長に合わせてみえてくるものも違います)
3.胎児評価(赤ちゃんの大きさが妊娠週数とともに成長しているか?)    

<妊娠初期>
1.胎児の数(赤ちゃんは一人?二人?もしかして三人?)
2.妊娠週数の確認(最終月経から考えられる赤ちゃんの大きさとの修正をします)
3.母体骨盤内腫瘤の有無(子宮筋腫はないか?卵巣腫瘍はないか?など)

<妊娠中期以降>
1.胎位・胎向(赤ちゃんの向き、姿勢、逆子は大丈夫?)
2.胎盤の位置と形態および内子宮口との関係(前置胎盤は大丈夫?胎盤の機能は悪くなっていないかな?)

妊婦健診に行っても、説明してもらえないと何を見ているのかわからないですよね。そういうときには、そっと先生に相談してみてください。私たちのバースセンターの助産師外来でもエコー検査は行なっています。スタッフ一同猛勉強中です。暖かく見守っていてくださいね。
そして、わからなかったら、何なりと聞いてください。バースセンターで、皆さんの赤ちゃんにお会いできるのを楽しみにしております。

県西部浜松医療センター周産期センター 新田京子
秋

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