今回は、『妊娠中の努力』についてのお話をしたいと思います。
夜中に破水して、病院にやってきたAさん。
病院へ来た時は、陣痛はまだ弱い状態でした。
しかし、その後自然に陣痛が来てお産は順調に進んでいきました。
そしてご主人の見守る中、とっても元気な女の子が誕生しました。
Aさんは妊娠中に、朝4キロ、夕方2キロのお散歩を欠かさず行っていたそうです。
朝のお散歩は70歳を過ぎたおばあちゃんも一緒に歩いてくれました。
そのお散歩はお腹の赤ちゃんにとってもきっと楽しいワクワクするものだったのではないでしょうか。
お散歩しながら、お母さんとおばあちゃんは沢山、沢山赤ちゃんの話をしたでしょう。
そんな時間がきっと、赤ちゃんにはとっても幸せだったと思います。
それから、ユラユラとお母さんの歩調に合わせ、気持ちいいなと感じていたことでしょう。
そんな幸せなお腹の中にいた赤ちゃん。
生まれた瞬間のきれいでかわらしい姿はとっても印象的でした。
これからは、お母さんや一緒に歩いてくれていたおばあちゃんに背負われ、温かいぬくもりを感じながら、また同じ道をお散歩するかもしれません。素敵な光景ですね。
妊娠中の努力はお産の時に本当に発揮されるのだなと感じた瞬間でした。
また、家族の温かい協力に、私自身とても感動を覚えこの出産に関わることができたことに感謝したいと感じました。

文／メディカルバースセンターめばえ・助産師 鈴木千恵美