TOPぴっぴのブログ子育てのヒント妊娠・出産知っていますか?妊娠糖尿病 助産師たちのつぶやき

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

知っていますか?妊娠糖尿病 助産師たちのつぶやき

妊婦.jpg暑さ厳しき折ですが、みなさんいかがお過ごしですか?妊婦さんは、大きなお腹でこの夏を乗り切らなければいけないので本当に大変な季節だと思います。当院に来られる妊婦さんたちに助産師外来でお話を伺っていると、「暑いけれど、朝晩の涼しい時間に散歩しています。」と教えてくれる方が何人かいらっしゃいました。中には、医療センターの近くにある佐鳴湖1周6kmを、毎日散歩している妊婦さんもいました。みなさん、元気な赤ちゃんを産むために本当に頑張っています。熱中症の患者さんも多くなっているので、水分補給、体調管理に気を付けて過ごしていきたいですね。

今回は、妊娠糖尿病(GDM)について取り上げます。妊娠初期に採血されたときに、血糖値も調べているかと思いますが、それはこのGDMを発見するために行っています。

妊娠糖尿病とは「妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病には至っていない糖代謝異常である。明らかな糖尿病は含めない」と定義されています。少し、難しい話になってしまいますが、診断をするため75gOGTTという検査をします。その結果、空腹時血糖≧92mg/dL、1時間値≧180mg/dL、2時間値≧153mg/dLを1つ以上満たすものは妊娠糖尿病と診断されます。糖代謝異常妊娠は、妊娠前もしくは妊娠初期の血糖コントロールが不良な場合には、先天異常や流産の頻度が上昇するとされ、早産のリスク因子にもなります。妊娠の後半期には、お母さんの高血糖が赤ちゃんの高インスリン血症を促進し、巨大児のリスク因子になります。

一般的に、妊娠中は、お腹の赤ちゃんに栄養をあげるために血糖が上昇します。それが激しくおこることが、GDMの状態です。赤ちゃんが大きくなりすぎて生まれるときに問題になったり、高い血糖に慣れすぎた赤ちゃんが生まれた後に低血糖になったりします。また、生まれた赤ちゃんの肺成熟が遅延するともいわれています。

血糖のコントロールが大切ですので、GDMと診断された場合は医師の指示の下、食事療法、インスリン療法を行います。

元気な赤ちゃんを産むために、ぜひ定期的に妊婦健診を受けましょうね。当院では助産師外来も行っています。妊娠中の?は、助産師外来でお尋ねください。

文/浜松医療センター 新田京子

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ