TOPぴっぴのブログ子育てのヒント妊娠・出産とても驚く事件 助産師たちのつぶやき

子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

とても驚く事件 助産師たちのつぶやき

みなさんはじめまして。浜松医療センター助産師の中村です。私は昨年の4月に医療センターに就職し、まだまだ未熟者ですが、産婦さんや赤ちゃん達に支えられながら日々少しずつ成長できているのかなと感じています。

出産の喜び.jpg

私が助産師になる前は、お産に対して「痛い」とか「怖い」というイメージしかありませんでした。しかし、看護学生の時に初めてお産を見させていただき、痛いけれど、本当に神秘的で素敵なものだと感じました。その時、これから新しい命を産みだそうとしている産婦さん達が、少しでも安心して良いお産ができるように手助けしたいと思いました。そして助産師を志しました。

現在は、命の誕生の瞬間に立ち会わせていただけることを嬉しく思いながら、お産に関わらせていただいています。また、さまざまな産婦さん達と関わり、赤ちゃんがおっぱいを吸えるようになってきた時、おっぱいの量が増えてきた時、入院していた赤ちゃんが退院してきた時など、産婦さん達と一緒に喜び、気持ちを分かち合うことがとても幸せに感じます。

そんな中、最近ニュースを見ていたらとても驚く事件がありました。

“新生児から覚醒剤、母親「陣痛に耐え切れず…」”

この事件は、出生した児が仮死状態であったため、病院が検査したところ児の尿に覚醒剤の陽性反応があり発覚したもので、母親は「陣痛に耐え切れず出産当日に覚醒剤を打った」と供述していました。その後児は回復し、乳児院に預けられているそうです。皆さんはこの事件をどう思いますか?

私は出産経験がありませんが、助産師としてお産に立ち会わせていただいているので、陣痛が痛くて辛いことは身に染みているつもりです。しかし、長くて辛い陣痛を、赤ちゃんに会える試練だと思い必死に痛みに耐え、赤ちゃんを産みだした産婦さん達の顔はとても輝いていて、幸せに満ち溢れているものです。10か月間お腹の中で大事に育てた命とやっと会える瞬間に、どうして覚醒剤を使用してしまったのでしょうか。

出産はお母さんと赤ちゃんが力を合わせないと成り立ちません。どうして頑張っている赤ちゃんのことを考えられなかったのでしょうか。赤ちゃんが苦しかったこと、想像できなかったのでしょうか。

この事件を知り、私も産婦さんたちが陣痛を乗り越えていけるよう全力でサポートすることがとても必要だと思いました。そして産婦さんたちの大きなサポートとなるように日ごろから精進していきたいと思っています。それでは、医療センターでお会いできることを楽しみにしています。

文/浜松医療センター 中村有里

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ