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満足のいく出産方法 助産師たちのつぶやき
今から4年前、妊娠が分かり家族で喜んだことを今でもはっきり覚えています。妊娠経過は、5ヶ月頃に出血はあったものの比較的順調に過ぎていきました。
このまま、お産も経膣分娩だろうと思って過ごしていると、産休に入り33週の妊婦検診の時に、なんと逆子になっていました。33週でまさか・・・とショックを受けたものの、またグルッともとに戻ってくれるかもと期待していました。毎日、逆子体操をやり、逆子が治るというお灸にも通い、いいと言われるものはすべてやり、健診に行くと、やっぱり逆子のまま。助産師だし、経膣で出産することしか考えていなかった私にとってショックなものでした。
入院をし、張り止めの点滴をしながら、外回転をやってもらいました。それでも、私のお腹の子は、少しだけ動いてくれたものの逆子は治ってくれませんでした。自分で陣痛を経験して、経膣分娩をして、そうすれば産婦さん達の気持ちや陣痛の痛さも分かり、もっといい看護ができるのではという思いがあり経膣分娩にこだわっていた自分がいました。外回転をやってもらった後、ふとお腹を見て、この子にとったらお腹の中でこの姿勢が1番いいんだろうなと思い、分娩方法にこだわっていた気持ちがふっきれ、帝王切開で元気に産んであげようと気持ちを切り換えることができました。
経膣分娩でも帝王切開でも、分娩の方法が違うだけで赤ちゃんを元気に産んであげることには変わりありません。赤ちゃんが元気なことが1番。そんな娘も、今は4歳で元気に成長をしてくれています。
文/浜松医療センター 朝倉奈美