子連れでおでかけ

子育てのヒント

特集記事

お気に入り

自分の手を発見

生まれたてのあかちゃんは、まだ自分の手や足がわかりません。
よく観察していると、あかちゃんの手は身体から離れていて、自分の視線に手が入っていないことがわかります(図)。
自分の手
では、どうやって自分の手を見つけるのでしょう。

ひとつは、前回紹介した遊び(見る、聞くの認識と頭のコントロール)の中で、母親を目で追い、横を向いたら偶然手を見つけます。
また、ガラガラなどの玩具を手に持たせたり、玩具を把持したあかちゃんの手を母親が赤ちゃんの顔の前に持っていくのを手伝ったりすることで、視覚的に見つけた自分の手と、把持した玩具から感じる感覚(感触や重み)が一致して、手に気づきます。

ですが、まだ自分の手だと確信は持っていません。
そのため、この時期一番認識に優れている口へ手を持っていこうとします。
身体から離れていた手を口へ近づけようとすることで、腕を前に伸ばす力が増していきます。
そして指なめが始まり、指を口に入れてなめることで自分の手だと確信します。

このように指なめは、玩具等へ手を伸ばす準備運動です。
そのため、指なめはあかちゃんにとって、自分の手を認識したり、意図的に手を玩具へ伸ばしたりするための大事な遊びです。
この時期には、あかちゃんが自分の手を見られるようにしたり、玩具を持たせて手からの感触を促したり、指なめができるように助けてあげましょう。

文/聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部 作業療法学科 伊藤信寿先生

カテゴリー

このカテゴリの記事

子育てのヒント
を検索

このページの先頭へ