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お産を伝える 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

寒い日が続いていますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか?この時期になると、地元へ帰り懐かしい友人と会ったり、家族みんなで集まったりして過ごすという方も多いのではないでしょうか。先日私も久しぶりに実家に帰省しました。その日の夜は両親と食事をしながら昔話に花が咲きました。いつも母が話してくれるのは私たち姉妹が生まれた時の話です。物心ついたときから母は私たち姉妹に、いつも自分の出産や育児のエピソードを面白おかしく話してくれます。そんな母の話が幼いころから今までもずっと大好きで、幼いころから子どもを産み育てるということに興味がありました。

そんなこともあり、今助産師として働いているわけですが、助産師となり久々に聞く母の出産・育児話は幼いころ聞いていた、ただ面白い話というものではなく、内容は同じでも母に対する感謝や尊敬の思いを感じさせられるものでした。安産だったと聞かされていた出産ですが、私の母子手帳には「微弱陣痛、36時間、促進剤使用、臍帯巻絡」との文字が並び、その後の成長過程においても「いつになっても乳歯が生えてこずに何度も病院に通った」と記載されていました。母に尋ねると「そうだっけ?楽しかったから忘れてしまったよ。」との答えが返ってきました。日頃お母さんたちの大変さを目の当たりにしている私はとても驚きましたが、同時に娘としても、助産師としてもとても嬉しい気持ちになりました。お産は決して楽なものではありません。その時は痛くて、つらいと感じることもあるでしょう。しかし、何年か経ったときに、出産は大変だったけど楽しかったと思える体験となるよう助産師として少しでもお手伝いできたらうれしいなと改めて感じました。

自分の母子手帳を見たことがありますか。そこには出生時の記録だけではなく、母親が妊娠中に赤ちゃんに対しての思いや頑張って体重コントロールしたこと、出産後の成長の記録が記載されており、妊娠から育児までの思いがたくさんつまっています。母子手帳は母と子の絆の一部が形となった大切なものだと私は感じています。

妊娠中の方は、母子手帳を見ながら家族に自分が生まれたときの話を聞いてみてください。また育児中のお母さんは、ぜひ子どもたちに出産のときの話をたくさんしてあげてくださいね。

文/浜松医療センター 堀内美佳

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