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陣痛との向き合い方 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやき

日増しに暖かになり、春の気配を感じるようになりましたが、皆様いかがお過ごしですか。春の陽気は、ウキウキとした気分にさせてくれますね(花粉症の方はつらい時期でもありますが)。
さて今回は、陣痛についてお話されていただきたいと思います。陣痛と聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱かれますか?ほとんどの方が、痛い・苦しい・つらい、といったマイナスのイメージが浮かぶことが多いのではないでしょうか。

私たち助産師は、お産の進行状況を観察していく中で、陣痛の強さや、産婦さんの痛みの様子はとても大切な要素としています。痛みの感じ方は、人それぞれで、ほとんどの方は、必死の表情をされています。それまで余裕があった産婦さんが、汗をかいたり、つらそうな声が出始めたりすると、お産が進んできたサインだな、と助産師の立場としては嬉しくなります。考えてみると、「痛くなってきて良かったね」と言えるのは、お産の時くらいではないでしょうか。痛みが強くなってきているのは、赤ちゃんに会えるというお楽しみが近づいている証拠です。これから出産される方は、是非痛みが強くなってラッキー!と受け止めてほしいと思います。

私は2回出産経験がありますが、どちらも陣痛から始まり、2回とも約3時間半で出産しました。実は、その出産体験が助産師を目指すきっかけとなり、今日に至ります。振り返ってみると、当時あまり知識がない私は、陣痛が始まっても連絡するタイミングが分からず、家事をしたり、食事をしたりと直前までいつも通り過ごしていました。今思えば、それが安産へのカギだったと思います。逆に今の私だったら、知識が先行して色々不安が大きくなり、スムーズにお産が進まなかったかもしれません。陣痛を必要以上に恐れず、余裕のあるうちはいつも通りの生活をすることが大切です。陣痛が始まった時こそ、積極的に動き、食べ、休息を取ってください。リラックスをして、お産を楽しむことが安産の近道です。

今は情報が溢れている時代で、色々な体験を見聞きすると思いますが、一つとして同じお産はありません。自分のお産は、自分のものです。私達助産師も、お母さん方が満足のできるようなお産になるよう、寄り添っていきます。これから出産をされる方は、ぜひ陣痛の先にある赤ちゃんとの対面を楽しみに、素敵なお産をしてほしいと願っています。

文/浜松医療センター 助産師 森三和子

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