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双子について 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやきみなさんこんにちは。梅雨が始まりだんだん夏が近づいてきていますね。まだ身体も暑さに慣れていない時期なので水分補給をこまめにおこない、熱中症などに気をつけてくださいね。

話は変わりますが私は二卵性の双子です。実は浜松医療センターの周産期センターのスタッフの中には双子の人が何人かいます。入職してから同じ職場にこんなに自身が双子という人に出会うなんて驚きでした。幼いころからなんで双子って珍しいって言われるの?と考えていて助産という分野に興味が湧くのでしょうか…

私たち双子は小さいころは喧嘩ばかりしていましたが、今では旅行も2人で行くほど仲良くなりました。今考えると一緒にお腹の中で過ごしていたなんてとても不思議な感じがします。また、街中で双子に出会うと仲間が増えたようでついうれしくなってしまいます。

みなさんは双子(双胎)というと一卵性と二卵性とよく耳にすると思います。これは卵性診断といって受精卵の数によって分ける方法になります。実は双子の分け方は一つだけではなく赤ちゃんを包んでいる膜によって3つに分ける方法もあります。それは一絨毛膜一羊膜、一絨毛膜二羊膜、二絨毛膜二羊膜と言います。一絨毛膜の場合はひとつの胎盤を2人でシェアしている、二絨毛膜は一つずつ胎盤をもっているということです。羊膜は赤ちゃん自身の部屋が一緒か分かれているかといったところでしょうか。なぜこの分類が必要になるかというと赤ちゃんやお母さんに起こる合併症に注意して観察したり、分娩方法などを判断するのに必要になるためです。妊娠週数が進んでいくとだんだんわかりづらくなってしまうため、妊娠14週頃までに診断をしていきます。

助産師たちのつぶやき

双子や三つ子などの多胎妊娠の場合は赤ちゃん2人分の重さや子宮の増大により切迫早産になったり、赤ちゃんやお母さんの健康状態を慎重にみていく必要もあり早めに入院なんてこともあります。実際私の母も出産まで2か月くらい入院していたそうです。そのため祖母が自宅にきて父と兄の食事を作ったりして手伝ってくれていたと聞きました。また、双子(多胎妊娠)の場合は早産になったり、出生体重が小さいことなどもあり赤ちゃんの様子によっては一人だけ先にお母さんと退院する場合もあります。もちろん一緒に2人とも退院できる場合や、しばらく入院が必要で先にお母さんだけ退院することもあります。私たちの場合は双子の妹の方が体重は小さく呼吸の状態もみていく必要があったため保育器に入って入院しており、自宅に双子が揃って生活することになったのは生後しばらくしてからと聞きました。私の家の場合は、産後は再び祖母や祖父に来てもらったり、地域の助産師さんに自宅に来てもらったりしながら私たち双子の育児を行っていたということです。

また、兄と少し年齢が離れているため、兄が私たちにミルクを飲ませてくれていたと聞きました。1人でも大変な赤ちゃんの育児を2人同時にとなるとやはりある程度の期間は誰かの手助けが必要ではないでしょうか。双子を妊娠したと分かったときから家族と早めに入院になった場合や産後の生活について細かく具体的に話し合っておくと良いと思います。また、地域には多胎妊娠のママやパパが情報交換をできるサークルなどがあります。ぴっぴのホームページでも紹介されているものがいくつかありますし、お住まいの地域でも多胎育児のサークルがきっとあると思います。このようなところで情報収集や育児の相談をして自分たち家族にあった育児の方法をみつけていけるといいと思います。自分だけで頑張りすぎず家族や地域など周りに頼りながら育児をしていくことができるといいですね。

文/浜松医療センター 助産師 鈴木朋花

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