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冷えによるトラブルを防ごう 助産師たちのつぶやき
立春とは名ばかりの寒さが続きます。今季は他県でも大雪となりましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は昨年の8月に、周産期センターからNICUへ異動となりました。治療を受ける小さくて繊細な赤ちゃんをみて、はじめは保育器越しでもドキドキしていました。今は少しずつ慣れてきましたが、無限大の可能性を秘めている赤ちゃんから勉強することが沢山あります。日々大きく成長を遂げていくかわいい赤ちゃんに癒されながら、頑張りたいと思います。
さて、今回は冷えについてお話します。春がまだまだ遠く感じますが、皆さんは、日頃冷えを感じることはありますか? 私はかなりの冷え症で、手足だけでなく、お腹、お尻などにも冷えを感じます。実は、日本人の女性のうち7割は冷え症に悩んでいるとのデータがあります。またその中でも年代別では30代の方が最も多いそうです。かなり多くの方が冷え症に悩んでいますね。
なぜ女性には冷え症が多いのでしょうか。筋肉には、熱を作る役割があります。男性に比べ、女性は筋肉量が少ないため、熱を作るのが苦手だと言われています。
では、女性の体の冷えは、妊娠・出産にどう影響してくるのでしょうか。妊娠中の冷えは、切迫早産や足のむくみなどのマイナートラブルに繋がるといわれています。お産の時、陣痛が弱まる原因の一つにもなります。冷えは、妊娠・出産以外にも頭痛やイライラ、倦怠感などの原因となります。ぜひとも体を温めて、冷えによるトラブルを防いでいきたいですね。
ここで、私が大好きな、体が温まる簡単野菜スープのレシピをご紹介します。
- 人参、玉ねぎ、ほうれん草、ベーコン、しめじ、生姜、他お好きな野菜を適当な大きさに切ります。
- 野菜を鍋で軽く炒めたら、トマト缶と水、コンソメを入れます。
- 野菜がやわらかくなったら完成です。味を見てお好みで塩や胡椒を入れます。
トマトは低糖質なうえ、ビタミンやリコピンが入っていて美容効果も期待できます。野菜たっぷりでおいしく栄養がとれ、生姜で身体も温まります。このスープをアレンジして、トマト缶ではなく、あさり(水煮缶でも良いです)や牛乳を入れると、胃にやさしいクラムチャウダーが作れます。
体を温めることで、免疫力がアップします。暖かい春までもうしばらくありますが、冷えを追い出し、心も体もぽかぽかとリラックスしてお過ごしください。
文/浜松医療センター 中島さくら