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ゆきのひ

冬のある朝、ピーターが目を覚ますと、窓の外は雪景色。朝ごはんを食べると、ピーターはさっそく出かけます。

まだ小さいピーターは、大きな子どもたちの雪合戦には仲間入りできませんが、雪の上に足あとをつけたり、雪だるまを作ったり、雪の山からすべりおりたり、楽しい時間を過ごします。

浜松に住む私たちは、人の背丈よりも高く積もる雪にはなじみがありません。でも、この本を読みすすめるうちに、そんなことは忘れてしまうでしょう。窓の外の雪を見た時のうれしさ、外に出て感じる空気の冷たさ、はじめはそっと足あとをつけていたのがだんだんと大胆になっていく冒険心…もう私たちは知っているのです。雪の日の驚きも喜びも。

エズラ=ジャック=キーツのカラフルで力強い絵は、余計なものが書かれていないシンプルさゆえに、時間や場所を限定せず、私たちの想像力を一層かきたてます。そして、子どもたちの想像力は、私たち大人の比ではありません。

小さい頃に絵本をとおして経験したことは、実際に体験していなくても、子どもたちの心に強烈な印象を残します。雪になじみのない浜松に住む子どもたちにこそ、読んであげたい一冊です。

文/浜松市立春野図書館 笹竹由美子さん

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