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妊娠中、産後のむくみについて 助産師たちのつぶやき

助産師たちのつぶやきこんにちは。日増しに秋が深まり、朝晩は肌寒さを感じることも多くなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

わたしは今年の8月まで妊婦さんや産後のお母さんたちと関わる周産期病棟で仕事をしておりました。そんな中で、妊娠中や産後のむくみに悩む方々を多くみてきたため、今回はむくみを和らげるための対策方法についてお話したいと思います。

実は、妊婦さんの3人に1人がむくみに悩んでいると言われています。むくみとは、皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことをいいます。 症状として手足が腫れぼったくなるのが一般的であり、重力で水分は下へ落ちるので、特に膝下から足先に見られることが多いです。

妊娠中のむくみの原因としては、妊娠に伴うホルモンバランスの変化や、子宮が大きくなることで脚から心臓への血の流れが悪くなること、立ち仕事やデスクワークが多いこと、運動不足、冷え性など様々なものがあります。また、産後は睡眠不足や疲れから新陳代謝が低下し、老廃物の排出がうまくいかずにむくみが悪化することがあります。帝王切開の場合は、手術後のベッド上安静や点滴が原因になることもあります。

もしもむくみが気になったら、自分で簡単にできるむくみの対処法がありますので、ぜひやってみてください。いろいろな方法を組み合わせてみると、早く楽になるかもしれません。ではいくつか紹介していきたいと思います。

1つ目は、塩分をなるべく控えることです。塩分の過剰摂取は、むくみを引き起こす原因となるため注意しましょう。減塩調味料を使う、ドレッシングをいつもより少なめにする、出汁をしっかりと効かせて調味料を減らすなど、少しの積み重ねでぐっと塩分を減らすことができます。むくみ対策

2つ目は、ミネラルの1つであるカリウムを摂取することです。カリウムには体内の余分な塩分や水分を尿と一緒に排泄する作用があります。カリウムは海藻類、ほうれん草やかぼちゃ等の野菜類、芋類、バナナやキウイ等の果物類に多く含まれています。

3つ目は、体を温めることです。体が冷えて血の流れが悪くなるとむくみにつながります。最近はだいぶ寒くなってきたので、シャワーだけではなく38~40度くらいのお湯に10分程度浸かることをおすすめします。熱すぎるお風呂や長風呂はのぼせてしまったり、かえって体が疲れてしまったりするので気をつけましょう。妊娠後期になり肩までお湯に浸かるのが苦しい時は、半身浴でも構いません。また、足首を冷やさないように長めの靴下を履くことや、マタニティ用の暖かいインナーを着用するのもおすすめです。

むくみ対策には様々なものがありますが、中でも生活に取り入れやすいものを紹介させていただきました。みなさんのむくみが少しでも楽になり、妊娠期・産後の生活が快適なものになるよう願っています。

文/浜松医療センター 助産師 佐藤裕美

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