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ねずみのでんしゃ
幼稚園や、小学校へ入る子どもたちに、ぜひ読んであげたい本を紹介します。
作・山下明生
絵・いわむらかずお
ひさかたチャイルド
はじめての集団生活って、ちょっと不安ですよね。この本に出てくる、七つ子のねずみたちも、明日から学校へ行く夜になって、不安が一気に爆発します。そこで困ったねずみたちのお母さんが、毛糸で、学校まで線路を引くのです。
子供って、電車ごっこが好きですよね。このねずみたちも、毛糸の線路の上を、「ちゅー ちゅー ごーごーねずみの でんしゃだはやいぞ はやいぞちゅーごーごー」と、おおはしゃぎで、学校に向います。天敵のへびが出ても、ねずみの電車はへっちゃらです。いつのまにか、七つ子の後ろにぞろぞろとつながっているねずみの行列に、びっくりしたへびのほうが逃げてしまいます。また、その場面が大開きページになっていて、ちょっと、わくわくします。みんなで行くと楽しいね、着いたらもっと楽しいね、そんな楽しい絵本です。
このシリーズ、他に、「ねずみのかいすいよく」「ねずみのいもほり」「ねずみのさかなつり」があります。同じ、いわむらかずおさんの14ひきシリーズとは別ものですので、おまちがいなく。
文/池川恵子さん