子連れでおでかけ
子育てのヒント
特集記事

子育てのヒントを検索
まだ春なのに・・ピーター・スピアの夏の絵本のご紹介
カテゴリー
「なつのそら」 ピーター・スピア
福音館書店(こどものとも)
日々を忙しく過ごしていると、空を眺めるひとときというのはなかなかあるようでないものですね。でも子育ての時期というのは、仕事をしているときとちがって時間の流れ方がゆっくりしているように感じました。
こどもがいればなにもかも大人の都合どうりにはいかないし、こどもが育つのには「こども時間」に合わせないといけない時ってあるのでしょうか。あせって早く早く、と子どもをせきたてつつも時にはよく空を眺めては親子で楽しんでいました。遊園地に行った帰り道、渋滞の車の中から。そして親子で公園にでかけて、芝生にねころんで。
ピーター・スピアの「なつのそら」という絵本は、そんな親子の宝物のような時間を思い出させてくれました。
ことばもストーリーもなく、ふたりのこどもたちがなつのそらを見て想像の世界に遊ぶ絵本ですが、見れば見るほどひきこまれていつのまにか本のなかで本のなかの子ども達と同じ雲を見ていました。想像力という羽があればこどもは(おとなも)いつでもどこでも遊べるのかな、と思わせる本です。
文/原田雅子さん