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てぶくろ
てぶくろ
ウクライナ民話 福音館
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵
うちだりさこ 訳
おじいさんが落としていった 片方だけのてぶくろ。
ねずみ、かえる・・・。動物たちが次から次へと手袋の中へ。
もう、ぎゅうぎゅうづめです。
娘が授業の資料にするからと私のお手製の手袋を学校へ持って行きました。
幼稚園時代のしろものだからとても小さな手袋です。
「あの手袋ね。結構、ウケたよ」
「えっ、なんで?」
「みんなが小さい。入らないって言いながら無理やりはめようとするんだよ」
中学生がはめたら、4本の指の先端しか入らない小さな、小さな手袋に男子も女子も次々と手を入れて無理やりはめようとする姿を想像したら、この“て
ぶくろ”の絵本の場面が頭に浮かびました。
手袋って、ちょっとはめてみたくなりませんか?
小さくて無理だとわかっていても・・・。
小さな手袋の中で、窮屈そうに動く中学生になった子どもたちの手。
あんない小さかった子どもたちもこんなに大きくなったんだね。
我家に戻って来た小さな手袋は、また、引き出しの隅で眠っています。
文/浦山淳子さん