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きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり


「きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり」
ほるぷ出版

きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり

街にはハロウィン・グッズが飾られ、農業祭などもあちこちで開かれるころになりました。そんな季節に毎年手にとるのがこの絵本です。
きりぎりすが鳴き始めると「霜がおりるまであと6週間」という古くからのいい伝えがある農村が舞台。夏の終わりから11月の感謝祭までの季節の移り変わりが、人間たちの収穫やハロウィンや感謝祭、そして木々や小動物や鳥や虫たちの様子が、黄色を基調(反対色の青や赤・オレンジが効果的に使われていると思う。)として、ていねいに美しく描かれています。豊かな実りや収穫の喜びを黄色、赤、オレンジの彩やかな色彩で表現していますが、影絵のような2枚のモノクロームのページは、秋の別の顔(もの悲しい淋しい感じ)を描いてるのかもしれません。
作者トレッセントの自然や季節をテーマにしたこの作品は、子どもたちに言葉の感性が育つようにとの願いから詩的な文章での表現されているとのことです。この作品もそのうちの1つですが、えくにさん(原題の「AUTUMN HARVEST」を「きんいろのとき」と訳すなんてすてき過ぎます。)によって、静かな口調のリズミカルな訳になり、読んでいても心地よく、あったかい気持ちになります。
1枚1枚ゆっくりページをめくるたびに、音やにおいまで伝わってきて、だんだん秋が深まっていきます。登場してくる人々やりすや野ねずみたちと実りの秋を共有したような気分になって、幸せいっぱいになりますよ。
そして、自然にありがとう!働く人々にお疲れさま!と心から言いたくなってきます。
本当に豊かな暮らしとは何かも考えさせられます。
トレッセント+デュボプザンの名コンビの絵本がたくさん出ています。
よかったら、併せて読んでみてくださいね。

文/村上節子さん

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