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はなのすきなうし

表紙と見返しのバックの他は白黒だけのペン画の絵や文の内容も時代遅れと言われそうなとても地味な本。
そして万人受けする絵本でないことも知っています。それでもこの本がきっかけで救われる親子がいるかも知れない等と考えながらこの頃はなかなか手にとってもらえそうもないこの絵本を紹介してみようと思いました。

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))
マンロー・リーフ
岩波書店
売り上げランキング: 24,726

スペインの牧場で暮らす花の好きなふぇるじなんどの物語です。
他の牛たちは闘牛場で華々しく戦うことが一番の望みでしたがふぇるじなんどだけは花の匂いをかいでいる方が好きでした。
ところが蜂にお尻を刺され大暴れの場面を闘牛を捜しにやってきた牛飼い達に目撃されてしまいました。勇ましい牛と勘違いされ闘牛場に連れて行かれる羽目に。
でもやっぱりふぇるじなんどはただ座って花の匂いをかいでいました。そして元の牧場に連れ戻され幸せに暮らしました。
「あなたはあなたらしくそのままでいいんだよ」とその子らしさを認めて見守る「よくもののわかった」
(-うしとはいうものの、よく ものの わかったおかあさんでしたので、ふぇるじなんどの すきなように しておいて やりました。本文より)お母さんが増えるといいですね。
絵も説得力があります。牛たちのの表情などとくとご覧ください。
それにしてもコルクの木の枝にぶら下がっているコルクの絵は???です。時代背景にスペイン内戦があります。

文/村上節子さん

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