「タンタンタンゴはパパふたり」
ぶん/ジャスティン・リチャードソン＆ピーター・パーネル
え/ヘンリー・コール
やく/尾辻かな子　前田和男
ポット出版

子どもたちが大好きな動物園や水族館。
中でもペンギンは人気者ですね。

ロイとシロは、どちらも男の子ペンギンです。でも、女の子ペンギンには全く興味なし。
そんなロイとシロは、他のペンギンたちがやっているように石で「わが家」を作り、なかよく暮らし始めます。他のペンギン家族はたまごをあたため、子どもがうまれますが、ロイとシロは石をあたためているのでいつまでたっても子どもは生まれません。
そんなロイとシロがたまごをあたためる日が来ます。

ロイとシロという男の子ペンギン同士がつくった家族。
家族のしあわせは、家族のかたちで決まるものではないのですね。

これは、ニューヨークのセントラル・パーク動物園のペンギンハウスに実在するアゴヒモペンギン（和名：ヒゲペンギン）のお話です。

この本を読んでいると、自分の家族に対してやさしい気持ちになります。
そして今度、動物園や水族館に行く時には、どんな動物がいるのかな？というだけでなく、どんな動物の家族がいるのかな？と、動物の家族に会いたくなります。